帽子職人

製造・工程の紹介

群馬県富岡市産の繭を生糸にします。特注の200デニールという太い糸にするため、60個をもの繭玉から糸を引っ張り撚りを掛け一本の糸にします。それを巻き上げ(コーンアップ)、まずはブレード(下記) をつくる準備が整います。ちなみに生糸1kgには繭玉を約3000個使用してます。

つづいて、帽子のもとになる「ブレード(ストロー)」を編んでいきます。このブレードは群馬県桐生市の工場で特殊な機械と製法で編みあげました。大変細かな作業ですが織物の街、群馬県桐生市だからこそ出来る技でもあります。現在日本国内でブレードを一から編める工場や職人は、大分少なくなってきていると聞いております。

職人だからできる技術

① 太い生糸で編んだ約7mm幅のシルクブレード

② 帽子を1つ作るのに約60mのブレードを使います。

③ 頭部の部分から縫い始めます。

④ 丁寧さと慎重さが問われる縫製作業

⑤ パナマ型は楕円形に縫うため途中で要確認

⑥ ブレードの段差がとても綺麗!職人の技ですね!

⑦ 今は製造されてないジャガードミシン!

⑧ 帽子の型を決める木型

⑨ 頭部の高さやバランスを調整

⑩ 沢山の工程と職人の技術で縫いあげます。

群馬県桐生市(コンポジション)の帽子職人さんにより、一本のブレードを重ねながら丁寧に縫い合わせ頭の部分から丸く作っていきます。長年培った手の感覚だけで丸くしミシンをすすめ仕上げる様はまさに匠の技!使用するミシンはジャガードミシンと言って、現在では製造されておらず、帽子職人の大切な道具です。
上記画像は純国産富岡シルクの極太生糸(200デニール)を黒く染め上げ、ブレード(約7ミリ幅のリボン状態)に特殊な技術で編み上げたものを、帽子職人が縫いあげていく工程を撮影したものです。最初はブレードを平らにして回しながら等間隔で縫い進め、途中から、立体的にブレードを少しずつ、重ね合わせずらしながら縫う作業は熟練の技が織りなす芸術品です。

PAGE TOP